これはお友達の話です。本人の許可を得て書いています。お友達はスーパーで準社員として働いていました。地元では有名なホワイト企業で福利厚生もしっかりしていました。催事用の商品、クリスマスのケーキや御中元も任意購入でした。強制されないからそこに長く勤めていると言っていました。

そんな友達が職場を辞めざるを得なかった理由が、改装してリニューアルオープンした職場の売り場の作りでした。見た目の広さを演出するために、リニューアル後は、鏡だらけのお店になってしまいました。私もお客として行くのですが、目がチカチカして逆に危ないなと思いました。子どもが鏡と気がつかずに激突してしまって、友達の以前と違って働きづらいという愚痴も聞いていたので、駆け寄った店員さんがちょうど、品出し中の店長さんだったから、思いきって意見しました。

「この鏡だらけのお店、却って売り場が見づらくてどこに何があるかわかりづらいです。それに、レジ前の柱の鏡に日光が乱反射してチカチカしてレジに並んでいるときに不快です。模造紙で覆うなど今からでも出来る対策した方がいいですよ。」

そうしたら、めっちゃ面倒くさそうに店長さんは、

「本部の方針なんで私の一存では決められないんですよ。」

なんか薄笑いまでしてます。流石にかちんときて、

「一存では決められないなら顧客からクレームがあったと伝えればいいでしょう?子どもは空間認知能力が未熟だから、今後もこういった激突事故は起きますよ?走ってぶつかったのではなく歩いてぶつかった時点でおかしいと思いませんか?」

店長さんは口を尖らして、

「はあ、本部に伝えておきます」

謝りもしません。そして、鏡の乱反射に耐えきれずに改善を訴えた友達に対してこの店長は、

「あんた、光に過敏ってさ、発達障害なんじゃない?今増えてるらしいじゃん。辞めていいよ」

こんな暴言吐いたそうです。友達はやってられない、争うのも面倒くさいとさっさと転職しました。スーパーで同業他社にさくっと転職が決まりました。会社自体がホワイト企業でも、直属の上司のコンプライアンス意識が低いとどうにもならないものですね。

ちなみに嫌な予感は的中して、うちの子よりもっと幼い子が走ってそのスーパーの鏡に激突して怪我したた事故があったそうです。ママ友から聞いたところによると、親御さんが私よりもっと面倒な人だったらしく、本部にクレームが入って、鏡の部分に装飾用のウォールステッカーが貼られて、そこに鏡があると誰の目でも解るようにさせたそうです。なんと、その怪我した子の親御さん、店内の鏡の改装作業中ずっと立ち会ったらしいです。ママ友によると、

「もう怪我する子どもが出てほしくないから、うるさいと思われても、クレーマー扱いされても構わない。お詫びの商品券なんか持ってきたから叩き返した。そんなお金があるなら、子どもが間違えて激突する鏡を直せって怒っちゃった。うちの子さえ良ければいいって訳じゃないよ」

と、 ママ友に言ったそうです。なんか、物凄いクレーマーかと思ったらとても人情味があるいい人でした。ちなみにその鏡だらけのスーパー、レジから乱反射が酷くて私の友達以外も退職する人が続出したらしいです。

ちょうど同業他社で求人があって、若い人はどんどんそちらに移って今はなんかそのスーパー暇そうです。鏡だらけにしたのは店の広さの演出の他に、万引き対策もあったのでしょうが、従業員の目の健康を害して、子どもの激突事故が少なくとも二件は起きてるという辺りで、空間デザインした人は能力が低いと思いました。

ちなみに従業員が多数辞めて大移動した先の別スーパーの方は制服の警備員さんが巡回して、人の目で万引き抑止をしています。鏡よりも、人の目で監視した方が効果があると思います。何より、万引きする不心得者のために、従業員やまともな顧客が怪我したり体調崩すって本末転倒でしょう。

私もママ友も最近は友達が転職した方のスーパーに行くようにしています。一度失った信頼はそう簡単に取り戻せません。何より、鏡で広く見せなくてもこちらのスーパーは店内が広々していて買いやすいです。